病院薬剤師への転職は難しいのか?

病院薬剤師へと転職を考えている方は求人募集を探す前に覚えておきたい事があります。それは「大病院ほど新卒者を欲しがる」という事です。

薬剤師の転職となると30代以降の方も多いかと思います。他で様々な経験をした後で病院で知識や技術を活かしたいと考える方は珍しくありません。しかし大きな病院ほど薬剤師を一から育てたいと考える所が多く、中途採用者には転職が厳しくなっています。また正規雇用が多いのでパートで働きたいと考えている方にも間口は狭くなっているのです。

では病院薬剤師への転職は難しいのか?というと、そういう訳ではありません。病院薬剤師求人ナビを読んでいただくと分かりますが、病床300未満の中小病院は大病院と違って転職者を積極的に採用する傾向にあるからです。中小病院ではある程度即戦力となる薬剤師を求めている、という事なんですね。

上記の事を踏まえて求人募集を探せば病院薬剤師への転職もスムーズかと思います。なかなか転職先が決まらないという方は自分の転職活動を見直してみると良いですね。

JSHP/日本病院薬剤師会
日本臨床薬理学会

目標や遣り甲斐も考えなくてはダメ

薬剤師の中には職場に不満があって転職を考えている方も多いと思います。給料が低い、人間関係が悪い、働き辛い…といった不満は多くの薬剤師が抱えているものです。

こういった転職では不満要素を取り除くことに重点を絞って転職活動を行いがちです。勿論間違いではないですが、それだけでは転職成功に繋がらないケースも多いのです。

例えば人間関係の悪い職場から良い職場へ転職した場合、暫くは転職した事に十分に満足が出来る筈です。人間関係のストレスが無くなれば気持ち良く仕事が出来るでしょう。給料が低い職場から良い職場へ、働き辛い職場から働きやすい職場への転職も同じです。

しかしいくら人間関係が良く給料がそこそこで働き易いとしても、薬剤師として満足出来る要素の無い職場ではいずれ不満が出て来る可能性が高いです。苦労をして薬剤師の資格を取得したのですから、能力を存分に発揮出来る仕事に就きたくなるのは当然でしょう。

薬剤師は目標や遣り甲斐もしっかり考えて職場を決めないと後悔するケースが多いのですね。

薬剤師の品質管理の求人

薬剤師の転職先には品質管理の仕事があります。例えば食品系メーカーで食品原料のGMP管理業務や食品の分析・品質関連に携わったり、薬品系メーカーで薬品の有効性・安全性・品質確保や承認申請関連の業務を行なったり、化粧品メーカーで化粧品の品質・実地管理を任されたりします。

こういった薬剤師の品質管理の仕事は「医療に貢献したい」「患者さんに関わりたい」という方よりも、より純粋に薬品そのものに対する関心が高い方に向いています。コツコツと事務仕事を継続出来る事も必要でしょうか。ある意味薬剤師としてのスキルを最大限に活かせる仕事と言えるかもしれません。

なかなか魅力の高い品質管理の仕事ですが、求人量は残念ながらそれ程多くはありません。ただ地域によっては非公開求人も多数ありますから探し方によっても転職成功率が大きく変わって来そうです。企業によって待遇が異なるのも特徴で、年収300万円~400万円でスタートし、最終的に500万円~700万円程度まで可能な職種になっていますね。

学歴に注意をしたい転職先

薬剤師が転職をする際、進む分野によっては気を付けねばならない事があります。それは薬剤師の学歴によって待遇が大きく変わって来るケースがある点です。

例えば調剤薬局やドラッグストアの場合には特に学歴を気にする必要はありません。薬剤師としての職歴ややる気をアピールすれば入職が可能ですし待遇に差が出る事はありません。しかし例えば大手の一流製薬企業ですとか医療機器のメーカー、そして一部の大学病院では学歴が待遇に影響する事があります。かなり狭き門となりますが厚生労働省も学歴が大きく影響する世界ですね。

上記のような職場では特定の学歴を持つ薬剤師が優遇され、初任給から昇給、退職金さえも大きな差が付けられる事になります。特定の学歴を持っていなくても入職する事は可能ですが仕事を続けていく中で不満が募るのは間違い無いでしょう。どのような企業や病院が学歴を重視するかは転職サイトで情報を得る事が出来ます。後になって後悔をしないように十分にアドバイスを受けておくのをお薦めします。

薬剤師の今後の転職ノウハウ

医療業界は少子高齢化や不景気の影響を受け、なかなか厳しい状況に陥っている分野も珍しくはありません。実際に縮小や閉院に追い込まれる医療機関も多々あります。

そんな中で懸念されているのが薬局の飽和です。最近は勢い良く数を増やして来たドラッグストアが調剤併設で営業をする所が多くなりました。当然古くから営業している薬局は大きな影響を受けています。更に薬剤師も増えすぎた事から今後は転職が難しくなると言われています。

薬剤師がこれからの厳しい状況でも有利に転職を果たすには調剤スキルだけでは不十分となるでしょうね。調剤スキルに加え、何かアピールポイントとなるスキルが必要です。例えば認定資格ですとか、サプリメントアドバイザー等の関連資格も強みになります。他にも明確な目標を持って転職を行なう事が求められます。

6年制薬剤師の脅威もありますし、転職を考えている方は計画的にしっかりと考えて行動を起こさないと転職が失敗する可能性が高いかと思います。

病院薬剤師へ転職をする

薬剤師として大きくキャリアアップを叶えたい方にお薦めなのが病院薬剤師への転職でしょう。病院薬剤師はより医療に近い場所で存分に薬の知識を行かせる魅力的な職業です。チーム医療の一員として臨床経験を積み、薬剤師としての専門性を高める事が出来ます。また他の薬剤師職と違い、患者さんと近い距離で仕事が出来る魅力もあります。

病院薬剤師への転職ポイントは、病院が求める薬剤師像をしっかり把握する事です。病院薬剤師と言っても病院によって仕事内容は様々で、診療科によって変わってくれば急性期や慢性期の違いでも大きく異なって来ます。最終的にどのような専門スキルを高める事が可能かを確認してから入職すると失敗しませんし、遣り甲斐を感じられる職場を見付ける事が可能です。

また病院薬剤師は一般的には給料があまり高くはありませんが、中には高収入の病院薬剤師の求人もあります。しかし病院薬剤師の仕事が始めての場合は収入にはこだわらず、まずは経験を積む事をお薦めします。

製薬企業へ転職したい場合

薬の知識をより活かす為に製薬企業へ転職を考えている薬剤師も多いでしょう。新薬の研究は勿論の事、営業部門でも専門的な知識を持つ薬剤師の存在は大きく注目されています。

この製薬企業への転職を成功させるには、まずは製薬企業の十分なリサーチが必要になりそうです。日本の製薬企業は2000年代に吸収と合併が盛んになり、新しく巨大企業として生まれ変わった製薬企業が多々あります。吸収・合併を行なわなかった中小規模の製薬企業では、苦しい経営状況に追い込まれている所も多々あるのです。

勿論大手だからと言って安心は出来ません。大手製薬企業同士の競争は熾烈を極めていますから、新薬の開発状況や営業成績、年間総利益、利益の内訳等、しっかり情報を得て選ぶ必要があります。特に新薬の開発状況は今後の企業存続に大きく影響して来ますから、納得行くまで調べると安心です。

ちなみに臨床開発の分野で活躍を希望しているのなら、製薬企業よりもCROに転職をするのがお薦めになります。

ドラッグストアへの転職について

ドラッグストアへの転職を検討中の薬剤師も多いでしょう。病院や調剤薬局で働くのに比べて年収が良く、店長クラスともなれば年収700万円や800万円も可能な業界と言われています。

但しドラッグストアへの転職には若干注意が必要です。というのもまだまだ増えると言われていたドラッグストア業界も、ここ最近になって飽和状態が指摘されています。以前は次々と新しい店舗が増えた為に若くして店長として配属される事も可能でした。しかし今は以前ほど店舗数の増加は無い為、なかなか機会に恵まれない事もあるのです。

またドラッグストア業界は競争が激しい為、地域での勢力差も念頭に入れて求人を探す必要があります。大手のドラッグストアであれば安心ですが、規模が小さければいずれ淘汰される危険性もあるでしょう。更に高収入の店長を目指すのであれば薬剤師資格だけでなく経営能力も必要になります。高収入を叶えるには先を見越した職場選びと大きな努力も必要になるのですね。

調剤薬局への転職ポイント

薬剤師が最も多く活躍するのは調剤薬局です。薬剤師の求人の中では調剤薬局からのものが最も多い為、転職の第一候補として考えている方は多いでしょう。

この調剤薬局への転職を考えるなら求人傾向は是非知っておくべきです。まず給料ですが、意外にも大手調剤薬局よりも中小規模の調剤薬局の方が高い傾向にあります。しかしスキルアップの為の研修制度や復職支援を整え、育児中でも働きやすい職場づくりを目指しているのは大手調剤薬局が多いです。また給料は都市部よりも地方が高い傾向にあり、初任給でもかなりの年収アップが可能なケースがあります。

薬剤師全体の平均年収は約500万円と、ここ10年間で安定して推移しています。しかし不景気の影響で、供給過多になりやすい都市部の調剤薬局では給料が下がり、薬剤師不足が深刻化する地方では給料が高くなっています。満足出来る転職を叶える為にはまずは地域の調剤薬局を調べ、全体の給与水準や待遇を把握し、納得出来る職場を探す必要がありますね。